ライセンス勉強会
2024.5.2
今回は有志でAIに関するライセンスについての勉強会を行いました。
勉強会で扱った内容の一部を共有していきたいと思います。(専門的な知見ではないため、言い回しや解釈が間違っている可能性があります)
今回扱ったライセンスは以下の7つです
- MIT License
- Apache License
- GPL(General Public License)
- AGPL(Affero General Public License)
- CreativeCommonsJapan
- Llama 2 Community License Agreement
- RAIL(Responsible AI Linceses)
目次
Licenseについて
公開されているコードや、学習済みモデルにはライセンスがあり
商用利用など二次利用する場合、ライセンスごとのルールに従う必要があります。
リポジトリのライセンス
License概要まとめ
ライセンス名 | 商用利用 | 特徴 | |
MIT License | 可能 | 自由度が高く、著作権表示と本許諾表示のみで利用できる | CLIP langchain llama_index |
Apache License2.0 | 可能 | 利用にはコピー表記や変更内容の明示などが必要 特許権に配慮 | BERT PLaMo ViT |
GPLv3 | 可能(制限あり) | コピーレフト系ライセンス | Yolov6 |
AGPLv3 | 可能(制限あり) | コピーレフト系ライセンス GPLに”配布”の定義について言及した第13節が追加されている | Yolov8 YoloX |
CreativeCommonsJapan | 状況による | CC-BY-○○の○○部分で制限内容を変えることができる | CyberAgentLM (OpenCALM-7B) |
Llama 2 Community License Agreement | 可能 ※利用条件があり完全なOSSではない | 月間アクティブユーザーが7億人以上の場合はMetaに別途ライセンスを申請する必要がある | LLaMa2 ELYZA |
RAIL | 状況による | suffixをつけることで対象の項目ごとに制限をつけたり、緩めることができる | StableDiffusion v1 StableDiffusion v2 |
※商用利用など、各種ライセンスの詳細についてはご自身で再度ご確認ください。
※各アルゴリズムのGitリポジトリを確認して作成していますが、モデルやアルゴリズム利用の際にはそれぞれご確認ください
用語紹介
おまけにライセンスに関する用語について紹介します。
オープンソースソフトウェア(OSS)
作成者がソースコードを無償で公開しており、
一定の条件に従って、利用や改変、再配布が自由に許可されているソフトウェアのことです。
コピーライト
著作権のことで、作成物をいつ公開したかを明示し、許可のない利用や無断コピーを抑止するためにコピーライトの表記が用いられます。
コピーレフト
コピーライトに対になる意味でコピーレフトという考えがあり、
自由に複製・変更し作成物を発展させていくためのもので、
公開されているものを元に改良したものも、同条件以上で公開する制約を課すなど、
改良したものを利用できるようにすることで発展を目指します。
そのため、GPLやAGPLのライセンスについては、
商用利用可能ではありますが公開について条件があるため
利用時には条件を加味して検討する必要があります。
サブライセンス
ライセンスが付けられている作成物を元にした創作物に対して、
さらにライセンスをつけること。再許諾とも言います。
ライセンスには作成者の権利保護や、発展、倫理などを考慮し設定されていました。
公開されているコードやモデルなど創作物を利用する際には、理解し利用していこうと再認識しました!
今回比較しまとめることで、知識の整理と体系的な把握ができました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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