Case Study

事例紹介

タイワンハブの新たな捕獲罠開発プロジェクトに開発メンバーとして参加

2023.12.19

共同開発 - 沖縄タイワンハブ駆除、電動ルアー罠実証実験
課題 ・従来罠は見回りに係るコストが高い
・駆除対象外の動物が侵入した場合でも見回り時まで解放出来ない。
対応策 ・罠内設置用の通信機能付きカメラモジュールを開発
・カメラから送られてきた画像の閲覧サイト開発
・カメラから送られてきた画像をAI分析してハブを検知(開発中)

沖縄タイワンハブ駆除、電動ルアー罠実証実験とは

沖縄県名護市、本部町、今帰仁村では、外来毒蛇であるタイワンハブの分布が拡大しており、沖縄固有の生態系が残る「やんばる」地域への北進を防ぐためにも侵入防止策が必要な状況です。

現在、侵入防止策の一つとして捕獲罠による防除が行われており、これは生きたネズミを囮としてタイワンハブを誘引する仕組みです。

一方、今回の共同開発では、ネズミの代わりとなる電動ルアーと、罠内の映像を遠隔から確認するIoTシステム(カメラ+通信装置+ソーラー給電装置)、さらに受信した画像からタイワンハブ捕獲の成否を判別するAIシステムを組み合わせた新たな捕獲罠を試行しています。

この仕組みが実用化されれば、生きたネズミの確保や巡回による捕獲確認といった作業負担が大幅に軽減され、その結果、罠の大量運用が可能となることで駆除効果が大幅に高まることが期待されます。

現在までの成果と今後の取り組み

電動ルアー化、IoT化した捕獲罠(合計11基)を、本部町と名護市の屋外に設置し、実際にタイワンハブを捕獲できるかどうかの実証実験を2022年6月より行っており、9月27日にタイワンハブ1匹を捕獲しました。

今後は、この誘因餌をより発展させ、喫緊の課題となっているタイワンハブ防除対策に向けた開発を行っていきます。
また、この開発・実証実験の精度・スピードを上げるために、行政機関等とも連携を行っていきたいと考えています。

プロジェクトに関わるお問合せはお気軽にお待ちしております。

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