社員の日常

2019年度読書ランキング

こんにちわ、平岡です。

先日、本棚を整理しながら昨年読んだ本を振り返っていた所、
素晴らしい作品にたくさん出会えたなと改めて思いましたので、ランキングを作ってみました。
 

第1位:今村夏子「こちらあみ子」

「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞した今村先生のデビュー作。

柔らかな文体の中に、残酷さと優しさが共存しており、読後は何とも言えないもどかしい感情に包まれます。

こんな作品が書けるのかという驚きとともに、こんな作品が書けてしまう作者の狂気が感じられる一冊です。

個人的に、今までこの世に存在しかなった小説だなと感じたので、深く心に残っています。

今村先生の作品は、「あひる」、「星の子」など、他のどれを読んでも面白いので、
ぜひ一度手に取ってみてください。
 

第2位:又吉直樹「劇場」

初の中編小説「火花」で芥川賞を受賞して話題になった又吉先生ですが、
2作目の中編小説である「劇場」もとても面白かったです。

精緻な描写によって描き出された主人公の感情を目にすると、作者の心の内を覗いているような、
「劇場」という作品を通して自分の心を覗いているような感覚に陥ります。

物語そのものも美しいですが、一文一文がとても綺麗で、何度でも繰り返し読める素晴らしい作品です。

ちなみに、又吉先生の3作目「人間」では、沖縄県名護市が舞台の一つとして描かれているので、
又吉先生の書く沖縄に興味のある方にはこちらもおススメです。
 

第3位:ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史」

なぜホモ・サピエンスだけが繁栄したのか?という謎を壮大なスケールで紐解いていく当作品。

世界的ベストセラーというのも納得の面白さでした。

普通に生きていては抱くことのない観点で人類の歴史を振り返ることができるので、
人類に興味がある人はぜひ読んでみてください。

以上、2019年に読んだ本を勝手にランキングにしてみました。