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クラウド環境とオンプレミス環境について

2025.3.27

こんにちは!
ビーンズラボでITインフラ構築・運用を勉強しているSです。

皆さんはインフラという言葉をご存じでしょうか。
インフラとは「インフラストラクチャー(英語: infrastructure)」の略で、日本語では「基盤」や「下支えするもの」という意味になります。
日常生活では「電気、ガス、水道、道路、鉄道」などの基盤設備を指しますが、ITの世界ではITサービスを裏で支える基盤設備「サーバー、ストレージ、ネットワーク」などを指します。

今回は、ITインフラを学ぶ上で大事なクラウド・オンプレミスの違いと学習で利用しているクラウドサービスについて説明していきたいと思います。

目次

クラウド環境とオンプレミス環境とは

ITインフラの環境は大きく2つ、クラウド環境とオンプレミス環境があります。

クラウド環境とは

クラウド環境のクラウドは、クラウドサービス・クラウドコンピューティングと同様の括りで扱われ、いつでもどこでもインターネット経由でコンピューティング、データベース、ストレージなどへアクセスができるサービスのことを指します。

クラウドは提供するサービスの種類によって3種類に分類することができます。

1. IaaS(Infrastructure as a Service)

IaaSは、「サーバー、ネットワーク、ストレージ」などのインフラ部分をサービスとして提供しております。構築したサーバー上へのOS・ミドルウェアの導入、ネットワーク設定を行うのは利用者自身になります。

IaaSの代表的なサービスとして「AWS、Microsoft Azure、Google Cloud」などがあります。

2. PaaS(Platform as a Service)

PaaSは、IaaSで提供するサービス+アプリを動作させるために必要なプラットフォームをサービスとして提供します。
利用者はプラットフォーム上で動作するアプリを作成します。
※プラットフォームはクラウドの業者によって管理。

PaaSの代表的なサービスとして「Kintone、Salesforce Platform」などがあります。

3. SaaS(Software as a Service)

SaaSは、クラウドの業者がインフラからアプリまですべて提供・管理します。利用者はアプリの利用方法を考えるだけで良いため、すぐ利用することができます。

SaaSの代表的なサービスとして「Gmail、Tableau」などがあります。

クラウドインフラ環境はIaaSのサービスを利用して構築するITインフラになります。

オンプレミス環境とは

オンプレミス環境とは、自社で必要なハードウェアを調達し、ゼロからサーバーやストレージ、ネットワークなどを構築し、運用・管理します。
※オンプレミスは英語で「on-premise」、「premise」は日本語で「構内」「施設」などの意味があります。

オンプレミスは自社内で必要な機材を設営から運用管理することが特徴のため、自社内のサーバールームだけではなく、データセンターに自社所有の機材を設置して利用する場合もオンプレミスと呼びます。
※機材の所有権が自社にあるため

クラウドサービスが登場する前は、ITインフラではオンプレミス環境が主流でした。

クラウド環境とオンプレミスの違いについて

簡単にクラウド環境とオンプレミス環境を説明いたしましたが、より分かりやすく様々な面でのクラウドとオンプレミスの違いを表で説明します。

クラウドオンプレミス
費用基本的に従量課金制となっており低コストから始めることができる。また運用コストはクラウドサービス提供事業者側がハードウェア部分の運用はするため運用コストは低いハードウェアの導入など物理的なリソース投資から考えなくてはならず初期費用が高い。また、ハードウェアの更新など別途運用に関わる技術者が必要などコストがかかる
導入面ハードウェアなどは考えなくてよいため、小規模だと早くて数分~一日で運用を開始することができるハードウェアの選定~導入~構築と運用を開始するまで数週間~数か月の期間が必要である
自由度クラウドサービス提供事業者の管理下にあるため、自由度には限界があるユーザー側でハードウェアを管理するため、自由に設計・運用することができる
管理ハードウェアの管理はクラウドサービス提供事業者が行うためユーザーは気にしなくてよいセキュリティ対策からハードウェアのメンテナンス・トラブル対応などすべてをユーザー側で対応する必要がある
災害対策基本的にシステム設備は分散・冗長化されているのがほとんどで災害が起きたとしても可用性が高い災害によってハードウェアが破損した場合、システムダウンなどの影響が生じる可能性がある
拡張面システムの規模を簡単に拡張することができる最初の段階である程度の規模を見据えて作るため拡張するのは難しいことがある

クラウド環境のメリット

  • 初期費用を抑えて始められる
  • 導入するのが簡単なため新しいITリソースを簡単に利用することができる
  • ハードウェアの運用保守管理が不要
  • 災害時などの対策がしっかりしており可用性が高い
  • 必要に応じてシステムの増減ができるためキャパシティ予測が不要

上記のメリット以外にもクラウドサービス提供事業者の中にはサービスを全世界で展開しているところもあり、グローバルなサービスを展開しやすいメリットもあります。

ここまでITインフラについて説明してきました。

冒頭述べました通り私はインフラを学習しているのですが、その中でもクラウドインフラ-AWSの学習をしております。
せっかくなので最後にAWSについて簡単に紹介します。

AWSとは

AWSとは「Amazon Web Services」の略でクラウドサービスの1つです。
AWSを利用すればいつでもどこでも好きなタイミングでクラウドインフラを構築・運用することができます。
AWSの提供する製品・サービスは全部で355種類以上(2025年2月時点)もあり、それぞれのサービスを組み合わせることで様々な用途に合わせたITシステムを構築することができます。
AWSは他のクラウドサービスと比較すると最も長い歴史を持ち、使用するユーザー数が多いため、学習コンテンツが豊富にあります。
また無料利用枠がありすぐに始めることができます。

おわりに

次回はAWSについてより詳しく解説していければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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