【Salesforce】フローとは?概要とその種類、移行について
2024.11.12
今回はフローの概要やその種類、ワークフロールールやプロセスビルダーからの移行についてご説明します。
目次
フローとは
Salesforceにおける「フロー」とは、Salesforce組織または外部システムで情報を収集、更新、編集、作成するプロセスを自動化することができる機能です。
「Flow Builder」を使用してフローチャートを構成するように自動化処理の設定を行うことができます。
コードではなくクリック操作で作成することができるので、コーディングが苦手な方でも比較的簡単に自動化処理の設定を行うことができます。
フローでは、これまでワークフロールールやプロセスビルダーで行っていたレコードの作成・更新やメールアラートの送信などに加え、関連しないレコードの項目自動更新やレコードの削除、画面上でユーザーが入力した値を使用してフローを実行することも可能です。
フローの種類
現在作成することができる主なフローは6種類あります。
画面フロー
画面上でユーザーが入力・選択した値などを使用してフローを実行できる機能です。
作成したフローはカスタムボタンやレコードの詳細ページへ割り当てることができます。
例1)問い合わせがあったお客様の名前や電話番号、種類、内容などを、表示される画面に従い入力していき、入力した値を用いてレコードの作成を行う
例2)ホーム画面に配置された画面フローから、取引先レコードを簡易的に作成する
レコードトリガフロー
レコードの作成、更新、削除のタイミングで起動するフローです。
例1)商談のフェーズが更新されたタイミングでメールアラートを送信する
例2)申請が承認された際に状況項目の値を「承認済み」に自動更新する
スケジュールトリガフロー
指定した時間・頻度で起動するフローです。
例1)毎週水曜日0:00にレコードの集計を行う
例2)毎日10:00にChatterへ連絡事項を投稿する
プラットフォームイベントトリガーフロー
プラットフォームイベントメッセージを受信したときに起動する自動起動フローです。
※プラットフォームイベント:リアルタイムイベントデータのやり取りによってSalesforceのビジネスプロセスと外部アプリケーションを接続する、安全で拡張性のあるメッセージ
例)プリンターの情報をSalesforceに送信するように設定し、受信した情報を使用して追加のインクまたは用紙をベンダーに注文するかどうかを決定する
自動起動フロー(トリガーなし)
他の機能(Apex、プロセス、REST APIなど)によって呼び出されたときに起動するフローです。
例)Chatterへレコード更新の通知を投稿するフローを自動起動フローとして作成し、他のフローからサブフローとして自動起動フローを呼び出す
レコードトリガーオーケストレーション
フローオーケストレーションの一つで、レコードを作成または更新したときに起動するフロー。
複数のチーム間で多数の引継ぎが生じる業務プロセスを、一つのフローに集約することができる。
例)初回受注後、「営業」「CS」「エンジニア」ユーザーそれぞれに入力作業を割り当てる必要があり、それら全ての入力完了を起点として入力結果に基づく自動化処理を行う
引用: | フローオーケストレーションの概要 | Salesforce Trailhead |
フローオーケストレーションについて知る | Salesforce Trailhead | |
フローオーケストレーターの概要とユースケース – Regardie’s Salesforce Blog |
フローへの移行
Salesforceでは2025年12月31日にワークフロールール及びプロセスビルダーのサポートを廃止する予定で、これらに関するカスタマーサポートや問題の修正が受けられなくなります。
そのため、使用しているワークフロールール及びプロセスビルダーの処理を期限までにFlowBuilderへ移行する必要があります。
「フローへ移行」ツールを使用しての移行も可能ではありますが、エラーとなった場合は個別での対応が必要になるため、余裕を持った移行計画を立てる必要があります。
詳しくは、以下のSalesforceサクセスナビをご覧ください。
フローへの移行|Sales Cloud|Salesforce サクセスナビ
まとめ
今回は、Salesforceのフローについてご紹介しました。
それぞれのフローについては今後の記事で詳しくご紹介していく予定ですので、そちらもぜひご覧ください!
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